
本棚の心強い参入
街の真ん中に住んでいたいのですから、どうしても空間は制限されます。
息苦しくならないよう、せめて押入れの中ぐらいガランとしておきたいのです。
掃除が行き届いていることも、居心地のいい部屋の条件です。
それには漠がたまりやすい小物や家具は、なるべく置かないことを鉄則としています。
部屋に余分な飾りを置かない代わり、窓、カーペット、壁そのものがインテリアだと考えています。
その代わり、二階に上がる階段の幅は1メートル妬センチ、高い吹き抜けの壁には三個の大きなガラス窓をはめ込んであります。
仕事場とアンティークショップを兼ねた建坪四十八坪の小住宅にしては巨大な階段。
休日にはこの階段に腰かけて、紅茶を飲みます。
外の光が三方から入って、とても気持ちのいい空間です。
そして一一階の東側に、畳三畳分の洋風バスルームと六畳分の洗面所をしつらえました。
洗面台側の壁一面に鏡を張り、ここで洗顔も化粧も済ませます。
バスルームと洗面台側、それぞれに大きな窓がついていて、午前中の明るい光が入りますし、爽やかな風も通り抜けていきます。
日曜の午前中、明るいバスルームでのんびり入浴します。
これだけ広々としていると、毎日ゆったり気分でバスを使うことができます。
階段、バスルーム、パウダールーム、どれも家の大きさの割にはタップリしたスペースを取りました。
昼の自然光とバトンタッチして、夜の照明が微妙な影を作ることによって部屋の印象は大分変わります。
光の柔らかな白熱灯のみを使用、部屋の各コーナーに部分照明を当てられるよう、間接照明をたくさんつけ、照明のコントロールができるようにし、ついでにコンセントの位置も多めに作ってあります。
廊下も階段にも白熱灯の柔らかい光が隅々まで広がるよう、余計なものは置きません。
書き物をし、読書用のスタンドも、もちろん白熱灯です。
エアコンの室内機がむき出しだと、せっかく窓枠やドアノブを好きなデザインにしても機械の無味乾燥な形が邪魔になります。
二階はなるべく一扉をつけてエアコンを隠し、室内がスッキリ見えるようにしています。
冷房にはかなり気を遣いました。
なにしろ料理スタジオというのは調理の熱、カメラのライトの熱で、夏は大変な暑さになりますから。
以前のスタジオでは夏の冷房にずいぶん苦労したものです。
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